此処では、自分の書いたソースコードのコンパイル及び実行の仕方について述べます。 例として、前の頁で作成した「適当なソースコード」をコンパイルしてみますので、 未だ書いていない人は予めそれの準備をして置いて下さい。
この操作は、ソースコードを書く度に実行しなければならない操作ですので良く注意しておいて下さい。 今すぐ完全に手順を覚えろとは言いませんが、 少なくとも「この頁 (或いは別のサイトのもっと分かり易い頁) を見れば分かる」 という事ぐらいは覚えて下さい。
(ソースコードの書き方については以降沢山説明がありますが、 コンパイルと実行の仕方は毎回同じなので毎回説明を書いたりはしません。)
自分の持っているコンパイラの仕様に従ってコンパイルをします。そして、完成したファイルを実行します。 これだけで、分かる人は…このページを開く必要がなかったようです。
さてさて、コンパイラの導入の所で、色々のコンパイラについて紹介しましたが、 それぞれにそれぞれのコンパイルの仕方があるので一々説明しなければなりません。 以下から、自分の使うコンパイラについての説明を見て下さい。
ここでは、VC の場合で説明を行います。
[スタート] - [プログラム] - [なんとか Visual なんとか] - [なんとか Tools] - [なんとか コマンドプロンプト] を開きます。 コマンドプロンプトにはもしかすると x64 と付いている物もあるかも知れませんが、 そちらは Vista か xp x64 用です (多分)。 xp の人は何も書いていない方 (x86) を選んで下さい。
(ソースファイルをフルパスで指定したい人はここは飛ばしても構いません。でも面倒なので移動するのが吉です。)
移動するには、"cd " と打ってから、フォルダを黒画面に Drag & Drop するのが簡単です。 この方法は倉持君が教えてくれました…知りませんでした、ありがとう!!
ドラッグ & ドロップすると、
C:\Documents and Settings\***>cd "C:\Documents and Settings\***\デスクトップ\適当"
の様な感じになるので、そこで、[Enter] を押しますとカレントディレクトリの移動は完了です。
Vista ですとドラッグ & ドロップが効かないようです。 掲示板のイチカワ君の指摘で判明致しました。 掲示板の方で角田君が教えてくれた方法によると、
として、パス直撃ちを免れられる様です。(xp でやろうとしたら出来なかった…)
コンパイルは、
cl /EHsc CPPファイル名
とすれば出来ます。/EHsc の前の / は必要です。何故か、抜かしている人が沢山居ましたけれども。
また、/ と EHsc はくっついていなければ為りません。
(/EHsc は、「C++ 例外処理を利用します」という意味です。
何も指定しないと「Windows の構造化例外処理」の設定
例外処理は使用しないという設定なのですが、
iostream が c++ の例外処理を使おうとして(?)コンパイル出来なくなってしまいます。)
下の様な感じに表示されればコンパイルは成功です。エラーなどが表示された時は、 残念ながら元のソースコードに何か誤りがあります。ソースコードを直して、もう一度 cl /EHsc ... をやり直して下さい。
C:\Documents and Settings\***\デスクトップ\適当>cl /EHsc tekitou.cpp Microsoft (R) 32-bit C/C++ Optimizing Compiler Version 14.00.50727.762 for 80x86 Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved. tekitou.cpp Microsoft (R) Incremental Linker Version 8.00.50727.762 Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved. /out:tekitou.exe tekitou.obj C:\Documents and Settings\***\デスクトップ\適当>
実行形式名
等として [Enter] を押せば実行できます。 実行形式の拡張子 .exe の部分は省略可能です。
今回の実行ファイル名は、tekitou.exe なので tekitou 等とすれば実行出来ます。
C:\Documents and Settings\***\デスクトップ\適当>tekitou 適当 C:\Documents and Settings\***\デスクトップ\適当>
上で説明した手順を取った人は、先程示した様に env_mingw (ショートカットの方) をダブルクリックする事によってコマンドプロンプトが開きます。
自分でちゃんと環境変数の設定を行った人は、コマンドプロンプトを普通に開きます。 コマンドプロンプトは、[スタート]-[プログラム]-[アクセサリ]-[コマンドプロンプト] 辺り (xp の場合) にあります。 [ファイル名を指定して実行] で "cmd" を指定しても構いません。
方法は、Visual C++ の場合と同様です。 分からない人は上の Visual C++ の場合の 2. を御覧下さい。
コマンドプロンプトに
g++ CPPファイル名 -o 作成する実行形式名
と入力します。 CPPファイル名 というのは、勿論自分の作成したソースのファイル名です。拡張子も指定して下さい。 作成する実行形式名 というのは、コンパイルの結果作成される .exe 形式の名前を指定します。
具体的に適当なソースコードに対して実行する時は、次の様になります。
C:\Documents and Settings\***\デスクトップ\適当>g++ tekitou.cpp -o tekitou.exe C:\Documents and Settings\***\デスクトップ\適当>
上の様に、何も表示されずに終了したらコンパイルは成功です。 何か表示されたら何処かに問題があります。 元のソースコードを修正してまたコンパイルし直しましょう。
作成した実行形式名の様に指定します。例えば、適当なプログラムに対して実行すると以下の様になります。
C:\Documents and Settings\***\デスクトップ\適当>tekitou 適当 C:\Documents and Settings\***\デスクトップ\適当>
bcc の場合には、インストールすると自動的にパスを通してくれる様で、通常のコマンドプロンプトから何もしなくても使用可能です。 (その代わりに複数のバージョンの bcc を使い分けるという事をするのは苦労しそうです。)
コマンドプロンプトは、[スタート]-[プログラム]-[アクセサリ]-[コマンドプロンプト] 辺り (xp の場合) にあります。 [ファイル名を指定して実行] で "cmd" を指定しても構いません。
cd で移動します。之で分からない場合には、Visual C++ の場合の所に書いてあるのをご覧下さい。
自分の書いたソースファイル (.cpp) をコンパイルします。コンパイルするときには、
bcc32 CPPファイル名
とコマンドプロンプトに入れて Enter を押します。 CPPファイル名 というのは言うまでもなく、自分の作った .cpp ファイルの名前です。
例えば、前の頁で作った「適当なソースファイル」をコンパイルする場合には
C:\Documents and Settings\***\デスクトップ\適当>bcc32 tekitou.cpp
として [Enter] を押します。
C:\Documents and Settings\***\デスクトップ\適当>bcc32 tekitou.cpp Borland C++ 5.82 for Win32 Copyright (c) 1993, 2005 Borland tekitou.cpp: Turbo Incremental Link 5.70 Copyright (c) 1997-2006 Borland C:\Documents and Settings\***\デスクトップ\適当>
上の様に表示されれば無事にコンパイルが完了しています。 tekitou.exe の様な実行形式が、現在のディレクトリに作成されているでしょう。
もし、色々とエラーメッセージが表示されている場合には、 元のファイルの中に間違いが含まれています。 エラーの行番号などを参考にして間違いを修正し、再度 "bcc32 CPPファイル名" を実行してください。
コンパイルされて出来た物を実行します。 例えば、「適当なプログラム」の場合には、コンパイルによって tekitou.exe が作成されていますので、
tekitou
等と入力して Enter を押します。実際に実行したときの様子は以下の様になります。
C:\Documents and Settings\***\デスクトップ\適当>tekitou 適当 C:\Documents and Settings\***\デスクトップ\適当>