ノートの字が潰れたり、似た様な字があったりで読めないという話を聞いた。 まあ、元から好い加減に書いているので、 日本語の部分が他の人に読めなかったりしても不思議ではない。
一方で、数式に関しては、そんなに崩して書いては居ないから (というか、崩しようがない) そんなに問題は無いと…思う… 思っていたのだが……区別の付かない物があると文句を受けた。
例えば、ω (オメガ) と w (ダブリュー) とか、ν (ニュー) と v (ブイ) 等の区別が付かないそうだ。 え? 特にこの二例に関しては拘りを持って書き分けているつもりだったのだが。。 確かに ο (オミクロン) と o (オー) 等はかき分けていないけれどさ。
取り敢えず、言い訳↓
背景は、上の方に書いてある通りです。 どうも、自分では自分なりに書き分けているつもりでも、 他の人にとって見ればその書き分けルールが分からない為に、読めない字が出てきてしまう様です。 例えば尖った楔形の小文字がニューを表しているのか、 ブイを表しているのか分からない等です (尖っているのはニューの積もりなんです)。
なので、茲に、字体の凡例を与える事にします。
※ この記事は、少しでもノートの解読の足しになればと思って記す物です。 決して、これを見さえすれば判読完璧 OK に為るという事を保証する物ではありません。 悪しからず
文章に表れる英字 (英単語中の文字) と数式中の英字 (文章中の変数名も含む) は多少異なります。 これは、意図的に書き分けていると言うより、自然に出来上がった字形ですが、 両者が混じる事は基本的にないので安心して下さい。。
英小文字 (大きい画像はこちら [文章中の英小文字; jpg])
英大文字 (大きい画像はこちら [文章中の英大文字; jpg])
数式中では、単体の文字の判別が重要になるので、文章中の物とは違って区別に重点が置かれた物になっています。 文章中のそれと顕著に異なる字形を持つのは、i, l, v, x, y です。 微妙に異なったり同じだったりするのが、j, P, U, V です。 (実は今迄意識した事がなかった…之は皆、今考えてみて分かった事です。)
英小文字 (大きい画像はこちら [数式中の英小文字; jpg])
英大文字 (大きい画像はこちら [数式中の英大文字; jpg])
ギリシャ文字は、活字で明らかに異なる形をしている物に関しては書き分けを行っています。 また、活字で同じように見える (僕にとって) 物などは、英文字と縮退しています…。 具体的には、ο, Α, Β, Ε, Ζ, Η, Ι, Κ, Μ, Ν, Ο, Ρ, Τ, Χ は書き分けをしていません。
※ φには二種類の字形がありますが、余り区別しません。 つまり、一つの節で初め二画 φ だった物が、一画 φ になったりするという事です。 但し、授業で板書する先生の趣味により二種類の字形が区別される事があります。 その様な場合には、多少誤りがあるかも知れませんが、概ね二種類の字形を使い分けています。
※ Υ (ユプシロン) 大文字は本来は Y (ワイ) と同じ字形の物も在りますが、自分で書く時には噴水型の方を使用します。 唯、先生が Y (ワイ) で書いている時は Y (ワイ) の字形で書く事もあります。
ギリシャ小文字 (大きい画像はこちら [ギリシャ小文字; jpg])
ギリシャ大文字 (大きい画像はこちら [ギリシャ大文字; jpg])
特に、紛らわしい字形についての凡例を茲に集めて置きます。
Cup 型の文字 (大きい画像はこちら [Cup 型の文字 ; jpg])
その他の紛らわしい文字 (大きい画像はこちら [その他の紛らわしい文字; jpg])
信じられないかも知れませんが、昔 「Σ^n」 を 「n/2」 と読み間違えた事があります…。
実部・虚部 (大きい画像はこちら [実部・虚部; jpg])
以下の蚯蚓の様な物は、実部・虚部の記号です (一番初めに見たのが Fratur (独逸の亀甲文字) で記された物だったので)。 実部・虚部の記号は常に之で書きます。/* 利点を挙げるとすれば、「像」 Im f 等と区別が付く事…かな? */
皆さんも 「+ c.c.」 等と書かずに実部や虚部の記号を駆使してあげましょう…(かかる範囲がより厳密です)。
表意字形 (大きい画像はこちら [表意字形; jpg])
また、意味で書き分けたりする字形も存在します。 これは、自分で書いている内に何となく出来上がった決まりなので、社会では全く通用しません。
それと、画像中に「順列」なる文字がありますが「重複順列」の誤りです。(でも、実際に使われている所を見た事はない。)